一家に一台はある掃除機ですが、サイクロン式やコードレスなど機能も様々で、価格も1万円程度から5万円程度するものまであります。ご家庭に合った商品を買うためにも、しっかり調べていきましょう!
紙パック式とサイクロン式のどちらがおすすめか
紙パック要らず!と謳うサイクロン式掃除機ですが、紙パックでやっている吸入したゴミの分離・空気のろ過を機械でやる訳ですから、当然メンテナンスする必要が出てきます。一方紙パックは捨てるだけです。中には「紙パック式はサイクロンと違ってランニングコストがかかる」という方もいますが、フィルターが詰まって掃除効率が落ちることや、ブラシでフィルターを掃除する時間が必要なことの方がよっぽど問題です。よって、私は紙パック式掃除機をおすすめします。
キャニスターとスティック
スティックの掃除機の中にも紙パック式はありますが、吸気をろ過する面の面積が圧倒的に狭いので、どうしてもキャニスターの掃除機と比較して吸引力が落ちます。
実際に、例えば日立の紙パック式でキャニスターの掃除機CV-KP90Kの商品紹介をしているウェブページには吸引仕事率を明記している一方で、同社の紙パック式でスティックの掃除機PKV-BK3Kの商品紹介をしているウェブページには記載がありません。
モーター式とエアタービン式
ヘッドのブラシが電力で回るのがモーター式、吸気によって回るのがエアタービン式です。エアタービン式の方がもちろん安いですが、モーター式はカーペットのゴミや軽くこびりついたゴミを取ることができ、モーターが回る力を利用して軽く掃除機をかけることができるので、モーター式がおすすめです。
電源コード式とコードレス
紙パック・キャニスターの掃除機の中では、私が探した限りコードレスは無かったのですが一応言及します。確かにコードレスは、広い家の場合でも何度もコンセントの抜き差しをする手間が無くなるので魅力的なのですが、モバイルバッテリーの記事で書いたように、リチウムイオン電池は500回ほど充放電を繰り返すと25%容量が減るので、電源コード式に比べて寿命が短くなります。面倒ですが電源コード式をおすすめします。
商品比較表
以上を踏まえ、
- 紙パック式
- キャニスター式
- モーター式
- 電源コード式
の掃除機がおすすめとなります。各メーカーの掃除機を比較した表が以下です。
メーカー | 日立 | パナソニック | 三菱電機 | 東芝 | シャープ |
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型番 | CV-KP90K | MC-PJ22G | TC-FD2C | VC-PL9 | EC-VP510 |
吸込仕事率 | 620W~約100W | 600~約60W | 500W~約100W | 350W~約20W | 320W~約70W |
運転音 | 65~約60dB | 65~約60dB | 65dB~約58dB | 65dB~約61dB | 66~約62dB |
本体質量(標準質量) | 2.7(4.4)kg | 2.7kg(4.3㎏) | 2.4(3.8)kg | 2.3kg(3.7kg) | 2.2(3.4)kg |
値段 | 26,156円 | 21,918円 | 40,905円 | - | - |
※1…2023年4月8日のAmazonでの値段
現代となってはコモディティ化が進み、細かい機能にはほとんど差が無いため説明を省きますが、吸込仕事率には差が出ているようです。吸込仕事率は日本電機工業会の規格「JEM 1454」で測定方法が決まっていますので、判断基準になります。
以上の表から、吸引仕事率が最も高い日立のCV-KP90Kをおすすめします。