夏は暑くて冬は寒い日本において必須のエアコンですが、自動掃除機能が付いていたり空気清浄機が付いていたりと様々な特徴があります。快適な毎日を過ごすためにしっかり調べていきましょう!
自動掃除機能は必要か
最初にお伝えしたいのが自動掃除機能についてです。この機能を付けることで「もう一生エアコンを掃除しなくて良い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
エアコンの掃除は、
- フィルターの掃除
- 内部(熱交換器)の掃除
の2つに分けられます。自動掃除機能が行うのはフィルターの掃除で、内部の掃除は「内部クリーン」という名前のモードで行いますが、このモードは通常のエアコンにもあることが多いです。
<内部クリーン/内部乾燥とは>
エアコン内部を乾かし、カビの発生を抑制して清潔に保つためのものです。 冷房運転や除湿運転では、室内機内部で空気が冷やされ結露するため、カビが繁殖しやすくなります。内部クリーン/内部乾燥を設定しますと、運転停止後にエアコン内部を乾燥させて、カビの発生を抑制することができます。
フィルターの掃除は、使う頻度や時間にもよりますが、2週間に1回程度が目安とされており、自動掃除機能はこれを私達の代わりにやってくれることになります。ただ、現時点では、私達が掃除機で掃除するほどの完成度はなく、ハウスクリーニング会社のウェブサイトでも以下のように述べられています。
ブラシでフィルタの汚れを掻き取ります。ブラシが移動する方式とフィルタが移動する方式があります。 汚れの処理では、汚れをダストボックスに回収する方式と屋外に排出する方式があります。
〜略〜
方式によらず共通して言えることは、汚れの除去能力不足と回収排出能力不足です。 このためフィルタに汚れが残る、汚れがエアコン内部に堆積するといった現象が発生します。特に油を含んだ汚れの除去は困難で、 キッチンの近くではフィルタに多くの汚れの堆積が見られます。
最大の難点は、ブラックジョークの様ですがフィルタ掃除メカそのものに汚れが溜まり易いという点です。不潔なだけでなく、許容レベルを超えると掃除機能が効果を発揮できなくなり、汚れは内部に溜まる一方になります。通常タイプのエアコンでは発生しえない酷い状態になります。本末転倒ですが自動掃除メカの定期的な掃除が必要です。
フィルタの汚れを取り切れません。汚れが残ります。フィルタの清掃が必要です。
汚れの排出回収が上手くいかず、内部に滞留した汚れが熱交換器表面に堆積しています。通常タイプのエアコンではここまで汚れることはありません。
エアコンの自動掃除機能を考える|エアコンクリーニング|ハウスクリーニング|サービス|快適な住空間創りをトータルに支援します-コンホーム・ラボ
内部クリーンも完璧ではないので、いずれ汚れが溜まり、カビなどが繁殖して臭くなります。そうなった時には業者による掃除も必要になりますが、自動掃除機能付きとそうでないものとで、約1万円の価格差が出ますので、ランニングコストも高くつきます。
■家庭用壁掛けタイプ(幅120cm未満)
※複数台数の料金は、同一世帯でのサービスに限ります。
クリーニング料金 標準料金 1台目 14,300円 フィルター自動お掃除機能
付きエアコン(1台)25,300円
エアコン本体の価格も、最新の商品だと自動掃除機能なしが50,000円程度からのところ、自動掃除機能ありだと10万円程度からと2倍近くします。それだけでなく、新たに部品が加わることから、故障リスクも高くなります。
以上のことから、自動掃除機能はなしをおすすめします。
空気清浄機能は必要か
詳細は以下の記事で書いていますが、実験の結果プラズマクラスター・ナノイーに殺菌効果が無かったことが論文に書かれています。www.enjoy-efficient-life.com
スマートフォン連動
最近の新製品であれば付いているエアコンが多いですが、こちらはおすすめです。外出先などから、帰宅時間に合わせて起動させたり、消し忘れたときに消したりと、手軽に遠隔操作できます。
省エネ基準達成率
経済産業省資源エネルギー庁で定められたエネルギー消費効率に関する基準で、その効率性がパーセンテージで表され、数値が高いほど省エネです。
より正確に省エネ性能を知るには、「通年エネルギー消費効率(APF)」という数値を参考にしてください。こちらも数値が高いほど省エネです。
(補足)コンセントの形状について
エアコンのコンセントの形状は以下の4つが主流です。買う前に商品とご家庭のコンセントが、それぞれどのタイプか確認しましょう。
専用コンセント、穴あけ等|エアコン販売・工事のお店 エアコン本舗
以上、参考になれば幸いです。