主に布製品に使用される防水スプレーですが、成分によっては人体や環境に悪影響を与えます。
フッ素系撥水剤
防水スプレーの防水成分、つまり撥水剤にはいくつかの種類があります。
最も効果が高く、長らく使われてきた撥水剤が、C8というタイプのフッ素系撥水剤です。C8のフッ素系撥水剤は撥水性能の高さもさることながら、その撥水性能も低下しにくいのが特徴です。しかし、PFOAやPFOSという、人体への蓄積と外部環境への残留による悪影響が懸念されている物質を含んでいることが問題です。
そこで、現在ではC6というタイプのPFOAを含まないフッ素系撥水剤や、非フッ素系撥水剤への移行が進んでいます。しかし、冒頭に書いたように撥水性能としてはC8のフッ素系撥水剤に負けていることが課題です。なお、C6タイプのフッ素系撥水剤と非フッ素撥水剤の比較では、C6タイプのフッ素系撥水剤の方が優れています。
Substitution of PFAS chemistry in outdoor apparel and the impact on repellency performance
おすすめの防水スプレー
さまざまな商品を比較したいところですが、まだPFOA・PFOSが日本では認知されていないせいか、1つしか見当たりませんでした。FAMACOというあまり有名ではないブランドですが、当面はこちらを使うことをおすすめします。
以上、参考になれば幸いです。