美味しいコーヒーの淹れ方の記事も書いておりますので、ご覧いただけると幸いです。(記事の最後にもリンクを貼ります。)
刃の種類
コーヒーミルの刃にはフラット刃とコニカル刃の2種類があります。その差異についてよく議論されていますが、実は科学的根拠になるような論文が全然見当たりません。(その2つの刃が登場する論文は1つ見つけましたが。)
この議論の中で言われているものの中に摩擦による熱がありますが、挽くときに発生する摩擦熱の大きさはどの程度あって、刃の違いでどれだけ差が出るのでしょうか。そもそも挽く前に高温で焙煎するのに、熱がどのようにコーヒー豆の品質に悪影響を与えるのでしょうか。よって、当ブログではどちらの形状の刃も優劣は無いこととします。
素材
一方、常に大きな力が加わるコーヒーミルにおいて、素材は重要です。使われる素材として、セラミックとアルミニウムが挙げられます。
その前に、コーヒーミルに関係する指標として、硬度と耐摩耗性(寿命)の説明をさせてください。まず硬度は、物質の硬さを表し、とがったダイヤモンドを強く押しつけて、できたキズの大きさで調べます。セラミックと一言で言っても色々種類がありますが、その多くはアルミニウムの2倍以上の硬度があります。硬度があると均一に挽けるようになり、挽きムラが減るので重要です。
耐摩耗性は、すり減りにくさを表し、材料の耐摩耗性を単一の試験方法で簡単に求めることは不可能なので、物質に応じた方法で測定します。小さなガラスビーズを勢いよく長時間吹きつけつづけて減り具合いを検査した摩耗テストでは、セラミックはステンレスの1 / 10程度しか減りませんでした。
以上のことから、刃の素材はセラミック一択です。ただ、万が一コーヒー豆の中に石などが混入していると、割れてしまうのでそこだけ注意する必要があります。
おすすめのコーヒーミル
以上を踏まえ、
- 刃の形状は問わない
- セラミック刃
- 粒度設定可
のコーヒーミルがおすすめということになります。その中で当ブログでのおすすめはこちらです。手動コーヒーミル、電動コーヒーミルの順番でご紹介します。
手動:京セラ CM-50N-CF
京セラ コーヒー ミル セラミック 珈琲 専用 粗さ調節 アウトドア 洗える CM-50N-CF
京セラは日本を代表するセラミックの会社で、日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つでもあります。カリタやハリオなどの会社も、京セラなどの会社に発注してセラミック製品を作っていると考えられます。
京セラのCM-50N-CFは、コンパクトで安いので、キャンプや登山などのアウトドアにも使えます。
電動:oceanrich(オーシャンリッチ)UQ-ORG1BKR
そもそも消費者向け、電動、セラミックという商品がほとんど無いのですが、その限られた中ではこちらがおすすめです。特徴は以下の通りです。
- 一回で挽ける量は20g、挽いた豆は40gまで下のためておける
- 5段階の粗さ調整が可能
- 充電残量が一目で分かる
以上、参考になれば幸いです。