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【2023年】防犯カメラの選び方と、おすすめのメーカーを紹介します!【商品比較】

防犯カメラの比較・おすすめの記事を読んでいると「保存方法はSDカードか有料のクラウドです。さて、おすすめの機能は防水・夜間etc...」と、防犯カメラの機能にばかり重点を置いている記事が多いですが、1番大切なのはデータの保存先です!防犯カメラそのものの比較については後半に書いていますが、先にデータの保存先についての解説をさせてください。純粋に防犯カメラ自体を探している方は目次クリックでジャンプしてください。

保存先はSDカードでも有料クラウドサービスでもない、NAS一択です!

SDカードについては、

  • 保存容量が限られている。
  • 防犯カメラと一緒に破壊されたり、破壊されなくてもSDカードを抜かれたら終わり。

なので、おすすめしません。有料クラウドサービスについても

  • 月額1,000円など、通常はサブスクでの提供なので延々と維持費がかかる。動画は容量が大きいので、その膨大な動画データの保存のために、定額料金に加えて更に追加料金が必要になる場合がある。
  • インターネット回線の影響を受ける。
  • 外部ネットワークに繋がることでセキュリティ上の懸念が生じる。

と、やはりデメリットが大きいです。

個人情報保護法・プライバシー・肖像権について

自宅や私有地内に防犯カメラを設置することで問題になる可能性は低いですが、その上で気になる方のみ読んでいただければと思います。

防犯カメラをはじめとするネットワークカメラやセンサーなどのIoT機器の普及に伴い、それらを使って人々の行動に関するデータを収集し、ビジネスに役立てようとする事業者が増えてきています。ただ、収集されるデータの増加に比例して、データを収集される側の人々のプライバシーの侵害などに対する懸念も増していきます。プライバシーや肖像権は私法上保護されていて、実際にその侵害に対して損害賠償請求や差止請求が認められていますので、事業者は十分な配慮をする必要があります。違法とされなくても、いわゆる「炎上」が起こり、信頼が損なわれる可能性もあります。

 

 

そこで経済産業省は、カメラ画像を利活用する事業の検討・実施をするにあたって、適法性だけでなく一般人と事業者間の相互理解や信頼関係を構築するような、事業者の自主的な取組を促すための参考になるように「カメラ画像利活用ガイドブック」という104ページに及ぶ文書を策定しました。その中から2点引用します。

「カメラ画像利活用ガイドブックver3.0」を策定しました (METI/経済産業省)

冒頭に書きましたが、なぜ、自宅や私有地だと問題になる可能性が低いのかと言うと、「裁判において、プライバシーや肖像権が法的保護の対象となるかは、取得・利用される情報の性質と、情報の取得・利用の目的、取得・利用の態様が適切か等を総合的に判断して、生活者が社会生活を営む上での受忍限度の範囲内かどうかにより判断される」とされているからです。

もちろんほとんどの人が防犯という正当な目的のために取得・利用し、むやみに公表することなど考えていないと思いますが、故意でなくても過失による責任を問われる場合があります。それは、機器の盗難やハッキングなどによる流出です。ガイドブックにも「カメラ画像から生成又は抽出等したデータに対して合理的な安全管理対策及びセキュリティ対策を講じる。」必要があると書かれています。

法的な懸念などが無くてもセキュリティ上の問題があることで、いわゆるハッカーにデータを悪用されたり、防犯カメラの映像を盗み見られることで逆に家にいない時間を把握されてその間に空き巣に入られたりするなど、危険性が高くなる可能性があります。

 

次に、個人情報保護委員会が回答している、「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」 に関するQ&Aでは以下のように述べられています。

Q1-12
店舗等に防犯カメラを設置し、撮影した顔画像やそこから得られた顔認証デ ータを防犯目的で利用することを考えています。個人情報保護法との関係で、どのような措置を講ずる必要がありますか。

A1-12

本人を判別可能なカメラ画像やそこから得られた顔認証データを取り扱う場合、個人情報の利用目的をできる限り特定し、当該利用目的の範囲内でカメラ画像や顔認証データを利用しなければなりません。また、個人情報の利用目的をあらかじめ公表するか、又は個人情報の取得後速やかに本人に通知若しくは公表する必要があります。

〜略〜

なお、カメラ画像を取得してこれを防犯目的のみに利用し、顔認証データは取り扱わない、従来型の防犯カメラの場合には、「取得の状況からみて利用目的が明らか」(法第21条第4項第4号)であることから、利用目的の通知・公表は不要と考えられますが、かかる場合であっても、防犯カメラが作動中であることを店舗等の入口や設置場所等に掲示する等、防犯カメラにより自らの個人情報が取得されていることを本人において容易に認識可能とするための措置を講ずることが望ましいと考えられます。
「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」 に関するQ&A |個人情報保護委員会

 

 

なので、事業者が防犯カメラを設置する上では、本人に通知というのは難しいので、ウェブサイトなどで個人情報の利用目的を公表することをおすすめします。

SDカードとクラウドの問題点をクリアしたSynologyのNAS

では防犯カメラの膨大な映像データを、安く、安全に保存するにはどうしたらいいのか、そこでおすすめするのがNASと呼ばれる機器です。詳しいことは以下の記事で説明していますが、分かりやすく言うと、Google DriveiCloudなどのクラウドストレージを、自分の家に用意した感じです。NVRと呼ばれる専用の機械もありますが、少なくとも一般家庭ではNASで十分だと思います。

www.enjoy-efficient-life.com

 

物なので確かに持ち出される可能性は残っていますが、ケンジントンロック(ワイヤーロック)を付ければそのリスクはかなり低くなりますし、NASやハードディスクは耐久性も非常に高いので、破壊するにしても時間が掛かります。1分1秒を争う空き巣などの場合はNASを破壊する余裕が無いことも多く、そもそもあるかどうかも分からないNASを探すこと自体、労力が掛かりすぎます。

保存に使うのはHDDかSSDですが、普通は2枚以上使って、ミラーリングという、同じデータを2枚のHDDに保存する方法をとるので、HDDが2枚同時に壊れるようなことがない限り、データが無くなってしまう可能性はほとんどありません。

 

NASにも色々なメーカーがありますが、先ほどの記事で、SynologyというメーカーのNASが最もセキュリティに強いと私は結論づけていて、おすすめしています。Synologyの中でどのNASがおすすめかと言われると、2023年にもなるとスペック的には「これを選んでは絶対ダメ」となるものは無いと考えているのですが、現在公式ウェブサイトに掲載されている商品の内、HDDなどを2枚入れるタイプの商品4機種の中だと、3番目に高性能なDS223がおすすめです。理由は、ノイズレベルが14.6 dB(A)と、4機種の中で最も静音の設計になっているからです。というのも、私は1世代前のDS218playという機種を持っていて、ノイズレベルが19.9 dB(A)なのですが中々うるさいのです。。。スペック的にはこれでも良いのですが、24時間NASを起動させておくことを考えると、最下位モデルのDS220jより1万円高い程度なら、ノイズレベルが今の3 / 4のDS223を選びます。

 

 

現在販売されているSynology製のNASだと最大2つの防犯カメラまで無料で設定できます。敷地が広いなどの理由でそれ以上設定する必要がある場合は、併せてライセンス(1つにつき10,000円程度)もご購入ください。

 

おすすめのHDDの容量について、例えばビットレートが3Mbpsだと仮定すると、1日あたり約32GBの動画を生成されるので、1TBで31日分の動画を保存できます。おすすめのHDDについては後述の記事で紹介しているので、ご希望の容量が決まっていれば、この数字を基準にHDDを買っていただければと思います。

決まっていない方について、NTT東日本のウェブサイトでは、防犯カメラの録画時間の目安を以下のように提案しています。HDDは消耗品で一定期間使うと壊れますし、防犯カメラの映像の保存のようにずっと稼働させていたら故障率はもっと上がると思います。逆に映像を長い期間持っておくことは個人情報保護の観点から望ましくないので、表通りの容量でいいと思います。私は、HDDメーカーの中でも参考にした統計上、故障率が最も低かったWDのHDDをおすすめしているのですが、WDのNAS用HDDは2TBから1TB刻みなので、

  • 一般家庭及びほとんどの事業者…2TB
  • 建築現場…3TB〜
  • 製造・食品などの工場…6TB

でいいと思います。

設置場所 録画期間の目安
マンション・アパート
などの集合住宅
2週間~1ヶ月
ゴミ捨て場 1~2週間
駐車場 1ヶ月程度
一軒家などの戸建て住宅 1~2週間
コンビニなどの店舗 1週間~1ヶ月
レジ・ATM 2ヶ月
製造・食品などの工場 半年~数年
建築現場 3ヶ月~1年

防犯カメラで録画する際に知っておくべきこととは? 録画時間や機能について解説 |法人のお客さま|NTT東日本

www.enjoy-efficient-life.com

 

ハードウェアに関する8つのポイント

大変前置きが長くなりましたが、これから防犯カメラの選び方について述べます。防犯カメラにはたくさんのスペック・機能がありますが、今回はハードウェアに関する8つのポイントと、ソフトウェアに関する3つのポイントに絞って説明をします。

1、形状

メーカーによって様々ですが、主に以下の2つに分類されます。

ボックス型

ボックス型の防犯カメラは、実際に街中でよく見かける四角い箱形の防犯カメラです。防塵・防水のものが多く、主に屋外で利用されます。


BC500とTC500 | Synology Inc.

 

ドーム型

ドーム型の防犯カメラは、丸いドーム状の防犯カメラです。防犯カメラが撮影している方向が分かりにくいため、一般人からすると監視されている印象を受けにくい、威圧感の無い印象である一方、犯罪者などからすると死角を見つけにくい点がメリットです。屋外・屋内ともに利用されています。


BC500とTC500 | Synology Inc.

 

2、PTZ

首振りや拡大・縮小機能をPTZ※と呼び、その機能があるカメラをPTZカメラと呼びます。主に、映像を監視・操作できる、常駐の警備員などが居るような場合に便利です。その分、通常のカメラに比べて高価な場合が多いので基本的には不要で、広範囲を録画したい場合は次の視野角を重視しましょう。

※P=パン(水平回転)、T=チルト(垂直回転)、Z=ズーム(拡大・縮小)

3、視野角

カメラで一度に撮影できる範囲を指し、数値が大きいほど広い範囲を映せます。視野角には垂直と水平がありますが、主に使われるのは水平です。防犯カメラだと広角レンズと呼ばれる60°以上のものがメインですが、最近では110°のものも登場しています。

 

 

4、F値

F値は、レンズの焦点距離を有効口径で割った値で、値が小さいほどたくさんの光が入るため、暗さに強いです。

5、赤外線LED

赤外線を照射するLEDが付いていて、夜になると照射しながら撮影します。映像はモノクロですが、人では見えないような暗さでも撮影ができます。30m程度まで撮影できるものもあります。

6、防水・防塵

IP○○と表され、1つ目の○は防塵性能の高さを表し、0から最大6の数値が入ります。2つ目の○は防水性能の高さを表し、0から最大8の数値が入ります。私は、防塵性能も防水性能も6あれば十分だと思います。つまりIP66以上のものをおすすめします。

7、PoE

PoE(Power over Ethernet)とは、LANケーブルを通して電源を供給する技術のことを指し、PoE対応の防犯カメラであれば、コンセントが無くても使えます。

スペックは圧倒的に低くなりますが、バッテリーや乾電池などで動く、電源不要なものもありますので、必要に応じて選びましょう。

8、ワイヤレス(Wi-Fi対応)

Wi-Fiを使って、インターネットへワイヤレスに接続できる防犯カメラもあります。ただし通信速度の影響を受けやすく、場合によっては映像にラグが生じたり、最悪、途絶えてしまう可能性もあります。

ソフトウェアに関する3つのポイント

1、画質

ビットレートは状況によりますが、現代では、解像度(画像の幅1インチあたりの画素数)がフルHD、フレームレート(映像1秒間あたりの静止画数)が30FPSには設定できる防犯カメラが多いです。次に圧縮方式について、H.264のものが多いですが、H.264の半分のビットレートで同等の画質を実現できるH.265のものをおすすめします。

2、遠隔監視・通知

遠隔地から、パソコンやスマホのアプリなどで映像をリアルタイムで確認できるものもあります。

3、(AIによる)人や物の動きの検知・通知

検知する対象によって○○検知と呼び方が変わりますが、人や物の動きを検知する機能が付いている場合があります。従来の防犯カメラに比べて、AIの研究が進んでからこの機能の質が急速に高まりました。その他にも、イベントが発生した時の通知や顔認証など、AIでできることがどんどん増えています。

 

 

おすすめの防犯カメラ

それでは今まで述べたことを元におすすめの防犯カメラを紹介します。家庭用(低価格帯)・業務用(高価格帯)それぞれのボックス型・ドーム型と、一定の需要があると考えて電池・バッテリー式でSDカードに保存するタイプの5種類に分けて、最もおすすめなものを1点づつ紹介します。

この記事では、SynologyのNASで利用できる防犯カメラソリューション「Surveillance Station」でサポートされている商品の中からのおすすめになりますが、Surveillance Stationでは有名ブランド 150 から8,300IPカメラをサポートしていますので、選択肢が大きく狭まる訳ではありませんし、むしろSynologyが絞ったブランドということで、信頼できるように思えます。
Surveillance Station IP カメラのサポート一覧 | Synology Inc.

ちなみに、Surveillance Stationを使えば、スマホで通知を受け取ったり、6台までのリアルタイム監視もできます。

BC500とTC500 | Synology Inc.

 

なお、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)という業界標準規格に対応したカメラも利用可能ですが、あまりに低価格なカメラの場合、対応していると謳いながらしていない場合もあるので注意が必要です。

 

今回、以下のものを除いて検討しました。

  • バッテリー式のもの
  • IP66未満のもの
  • 圧縮方式がH.265以外のもの
  • Surveillance Stationでサポートされていないもの

なので、紹介する商品は、ボックス型・ドーム型どちらの形も屋内・屋外問わず使うことができます。ちなみに、日本のメーカー勢はこの時点でパナソニック以外全滅です。また、Amazonで人気なTP-Linkのtapoは圧縮方式がH.264だったので同じく除きました。

家庭用(ボックス型・ドーム型)

家庭用はH.Viewをおすすめします。どちらも、2023年6月3日時点のAmazonで7,900円と安いにも関わらず、視野角95°、F値1.4、赤外線LED、防水・防塵のIP67、PoE対応、圧縮方法H.265、動き・侵入・人物検知が付いています。

ボックス型

 

ドーム型

 

ドーム型は通常天井に付けますが、壁に付けたい場合のためのマウントもH.Viewから売られています。


H.View Poe Domeカメラ用ウォールマウントブラケット — H.VIEW Shop

 

業務用(ボックス型・ドーム型)

業務用はNASのメーカーと同じSynologyをおすすめします。ほとんどのメーカーがそうですが、防犯カメラに付いている独自のソフトウェアを使わない場合や、利用するストレージ(NASクラウド)のメーカーが売っている防犯カメラを使わない場合、機能が制限される場合が多いので、Synology製のNASを使う場合はSynology製の防犯カメラのおすすめ度が高くなります。

どちらも40,000円程度しますが、それでも旧来の、取り付け業者がおすすめするような数十万円する防犯カメラより圧倒的に安く、かつ、スペックも高く高機能です。

視野角110°、F値F1.8、夜間でも30m撮影可能な赤外線LED、防水・防塵のIP67、PoE対応、圧縮方法H.265、検知も人物検知・車両検知・混雑検知・徘徊検知・モーション検出の5つ、そして、ネットワーク機器のメーカーなだけあって高度なAIも搭載しています。更にSynology NVRシリーズと組み合わせれば、ナンバープレート認識、顔認識などの、より高度な分析ができます。

仮想的な境界線を設定し、人や車がその境界線を越えたら自動的に警報を受け取ることができますので、防犯カメラに人が写っているが敷地内には入っていない場合などでの誤検知の心配もありません。


BC500とTC500 | Synology Inc.

ボックス型

 

ドーム型

 

電池・バッテリー式(SDカード)

以下のものを除いて比較します。

  • 撮影するときにWi-Fiに接続する必要があるもの
  • 特定のアプリ・ソフトウェアが無いと動画等を再生できないもの
  • IP66未満のもの

該当する商品は以下のものでした。(右にスクロールできます。)

メーカー サンワサプライ キャロットシステムズ オーム電機 グランシールド 富士倉
型番 CMS-SC06BK MOVE SHOT AT-1 BCM-HH662 ラディアント2K FTC-003mini
動画画素数 800万画素 200万画素 200万画素 200万画素 200万画素
F値 1.6 2.3 1.8 - -
赤外線LED
防水・防塵 IP66 IP66 IP66 IP66 IP66
電源 単三乾電池4本 単三乾電池4本 単三乾電池4本又は8本 単三乾電池8本 単三乾電池4本又は8本
録画時間 3~59秒、
1分~10分
3〜59秒、
1〜10分
3~30秒 5秒~10分 10秒~3分
SDカードの容量 最大512GB 最大128GB 最大32GB 最大32GB 最大32GB
特徴 ・液晶ディスプレイ付き
・上書き録画可※1
・液晶ディスプレイ付き ・液晶ディスプレイ付き
・上書き録画可※1
・液晶ディスプレイ付き
・上書き録画可※1
・液晶ディスプレイ付き
価格※2 15,000円 10,982円 9,900円 11,900円 11,631円

※1…SDカードの容量が一杯になった時に、古いファイルを上書きして記録を続ける機能
※2…2023年6月3日時点のAmazonでの価格です。

 

ご覧の通り、おすすめは画素数F値、SDカードの容量、上書き録画ができる点、全ての点で他の商品に優っているため、サンワサプライCMS-SC06BKをおすすめします。以上、参考になれば幸いです。