(2022年6月19日更新)
1番大事なのは、書き込み速度でも省エネでもありません。故障率です。
まだNAS自体お持ちでない方は、こちらを参考にしてください。
容量・インチ
容量は単純に皆さんの希望によりますが、家族内で、旅行の動画などをシェアするのであれば、1TB以上をおすすめします。
子供用PCにHDD増設・NASにディレクトリ設けてバックアップ取る作業完了。最近動画ばかりとるからSSD(ケチって250GBにした)の空きががみるみるうちになくなっていく…仕方ないからここ2年ぐらい放ってあったWD Green(悪名高いが我が家では元気だった)1TBを増設してデータを移行することに。
— hg (@x1user) 2020年8月11日
インチはNASによって変わります。現在販売されているSynologyの2ベイの商品では、 以下の通りとなっています。3.5インチのHDDのみが、全ての機種で対応可能となっています。
コスパを考えると、NAS用のストレージはHDDをおすすめします。もちろん、SSDの方がHDDより壊れにくいですが、まだまだ高価だと思います。また、2ベイ以上のNASを買えば、RAIDを組んでバックアップできるので、NASまでSSDにする必要は無いと思います。(PC本体のストレージは、SSDをお薦めします。)
2.5inch HDD | 3.5inch HDD | 2.5inch SSD | |
---|---|---|---|
DS220j | △ | ○ | △ |
DS218play | △ | ○ | △ |
DS218 | ○ | ○ | ○ |
DS220+ | ○ | ○ | ○ |
DS720+ | ○ | ○ | ○ |
※HDD、NAS共に接続規格はSATAです。
※△は別売りのホルダーが必要です。
※DS720+は、上記に加えM.2 2280 NVMe SSDも使えます。
故障率
書き込み速度や省エネより、故障率の低さ、つまり寿命が長く、ずっと使えるかどうかが1番大事です。
確かに、書き込み速度は重要ですが、USBの規格が3.0になった今となっては、1GBのデータのやりとりに10秒もかかりませんし、壊れにくい方が長期的には省エネです。何より、万が一故障率の高さが原因で、HDDが2枚同時に壊れるなんて…考えたくもありません。
故障率を比べるにも、自分で実験する訳にはいかないので、GIGAZINE社の記事を参考にしました。2022年2月2日の記事です。HDD故障率をメーカー別に比較したグラフが以下のものです。
HDD故障率のメーカー・モデル別統計データ2021年版、故障率が最も高かったのは? - GIGAZINE
HGSTとWD社が0.5%以下とダントツです。
なお、HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)社ですが、今はWD(Western Digital)社に買収されているため、結果としてWDがおすすめです。ちなみに私はHGST Deskstar NAS4TBを買っています。
WDは現在、ノーマルタイプとPLUSとProの3種類に絞って販売しています。それぞれのターゲットについては
- PRO…中規模および大規模企業のお客様向け
- PLUS…中小企業向け
- ノーマル…個人またはホームオフィス向け
となっているため、当ブログではノーマルタイプである「WD Red NAS Hard Drive」をおすすめしたいと思います。
その他1:キャッシュメモリ
説明は省きますが、読み込み速度に関わってきます。しかし読み込み速度には、PC・NASの性能、ネット環境(モデム、一軒家orマンション)、家庭内の回線混雑状況など、色々な要素が影響しています。
WD Red NAS Hard Driveは256MBです。ちなみに私が持っているHGSTのHDDは128MBですが、1GBが10秒程度で転送できる今、キャッシュメモリの違いによる速さの違いを、ストレスに感じる人はいないと思います。
その他2:プラッタの書き込み方式
HDDヘの書き込み方式は、CMR(PRO・PLUSがこれ)・SMR(ノーマルがこれ)の2種類あり、業務用のように高負荷な環境ではCMRの方が耐久性があると言われており、実際にWDのSMRのHDDには問題があると指摘する記事も出ています。
NAS向けHDD「WD Red」の記録方式をこっそり変更した件についてWDが釈明 - GIGAZINE
しかし私は、これまた一般人レベルでは関係が無いと考えております。WDも以下のように説明していますので、当ブログでは引き続き「WD Red NAS Hard Drive(ノーマル)」を推奨しますが、心配な方はPLUSをお買い求めいただければと思います。
小規模な企業や家庭でのデータ操作はデータを書き込み続けることは少なくアイドル時間があるので、DMSMRがバックグラウンドで書き込みを管理する余裕があり、最適なパフォーマンスを維持できる
NAS向けHDD「WD Red」の記録方式をこっそり変更した件についてWDが釈明 - GIGAZINE
その他の用件を以下に記載しておきますが、特に気にする必要はありません。キャッシュメモリ・書き込み方式よりも些細な機能です。
転送速度 | up to 180MB/s |
---|---|
Disk Speed (RPM) | 5400rpm |
念のため書きますが、NASとHDDは別のメーカーでも大丈夫です。
選ぶべき条件まとめ
結論として
を選べば間違いありません。故障率の低さだけでなく、WDのHDDには3年間の製品保証もついているので、より安心です。
最後に、容量別の3.5インチのWD Red NAS Hard Driveのリンクを紹介して終わります。お読みいただきありがとうございました!
NASを買う前に、今使っている外付けHDDが壊れてしまっては元も子もありません。もし、どのNASにするか迷う場合は、何でも良いので、一旦もう1個外付けHDDを買うか、クラウドにバックアップしましょう。