タンパク質は加熱しても問題は無い
タンパク質は熱変性をして立体構造は変わります。具体例を出すと、透明な卵白を加熱すると、卵白に含まれるタンパク質の立体構造が熱によって壊され、その結果お互いに凝縮します。しかし、構成アミノ酸組成に変化はなく消化されれば未変性タンパク質と同じアミノ酸を生じます。つまり、タンパク質の栄養価が下がってしまうことはありません。
やさいの栄養価の変化 | みんなのひろば | 日本植物生理学会
お酒は筋タンパク質合成を阻害する
筋トレ直後と4時間後に,500mLのホエイプロテインを摂取した場合と、ホエイプロテインに加えて同量のアルコールを摂取した場合の筋タンパク質合成を比較した実験では、ホエイプロテインとアルコールを摂取した場合の筋タンパク質合成は、プロテイン単体を摂取した時と比較して24%減少しました。
筋肉痛を早く治す方法
筋肉痛には2種類ありますが、一般的に言われている筋肉痛は遅発性筋肉痛であり、運動から8 ~ 24時間後に発現し、24 ~ 72時間後にピークとなり、3 ~ 10日程度で消失することが示されています。
筋肉痛はスポーツのパフォーマンスを落とし、程度が激しければ傷害への発展にもなりうることから、予防や対処法の検討が必要なものと考え、川岡臣昭先生、小野寺昇先生、詫間晋平先生の3人は、筋肉痛の対処法に関する289編の論文を抽出し、分析しました。論文の中では大きく以下の分類に分けられています。
- 抗炎症薬及び鎮痛剤
- 抗酸化剤(ビタミンC,E等)
- その他の摂取による検討
- 電気刺激及び電気製品関係
- ストレッチ
- マッサージ
- 照射療法
- 冷却療法(クライオセラピー)
- 高比重酸素
- 経皮性治療
- ウォームアップ / クールダウン
- 温却療法
- ハンドエルゴメーター運動
- 圧迫
- ホメオパシー
- 鍼灸
- 高速度筋収縮
しかし、いずれも顕著な効果を示した様式は無いと結論づけられました。つまり、筋肉痛を早く治す方法はありません。
遅発性筋肉痛および運動誘発性筋損傷研究における予防・対処法に関する文献的知見
以上、参考になれば幸いです。併せてこちらもご覧ください!
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【炭水化物(糖質)】
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