ローディーの必需品であるアイウェア。目を守る大切なものですから、しっかりと調べましょう!
紫外線
紫外線は、目にはどのような影響を与えるのでしょうか。環境省の資料では以下のように述べられていました。
1)紫外線角膜炎
強い紫外線にばく露したときに見られる急性の角膜炎症で、結膜(白目)の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。雪面など特に紫外線の反射が強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)”が有名です。昼間に紫外線にばく露した場合、夜から深夜あるいは翌朝にかけて発症し、大部分は 24 ~ 48 時間で自然治癒します。
2)翼状片(写真 2-1)
眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に侵入する線維性の増殖組織で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。通常は 30 歳代以降に発症し、進行は早くあり
ません。農業、漁業従事者など戸外での活動時間が長い人に多発し、紫外線ばく露を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。治療は外科的な切除を行いますが、2 ~ 7%の人は再発し再手術が必要になります。
紫外線環境保健マニュアル2008
やはり、肌だけでなく目にも悪いことが分かります。眩しさを防ぐために色が付いているだけでなく、紫外線もシャットアウトするアイウェアを選ぶことが大切です。
調光
調光レンズなら、紫外線の強さによってレンズの色が変わり、その時々で最適な明るさになります。
意外と大事!骨格の違い
最後に、我々日本人の骨格に合っているかどうかが大切です。説明するまでもありませんが、白人とアジア人では顔の骨格が大きく違います。海外メーカーでも、洋服は日本市場向けに作られている傾向にありますが、メガネすらメガネスーパー、JINS、OWNDAYSと国内メーカーが日本市場を抑えている中で、アイウェアがアジア人向けに作られているとは考えられません。もし買うのであればしっかりと店頭でフィッティングすることが大切です。
とはいえ私の場合、フィッティングの時はサイズが合っていると感じても、長時間かけていると支障が出るのではないかと不安だったので、私のおすすめからは海外メーカーを全て除外します。
商品比較表
OGK KABUTO
OGKはアジアンフィットワイドレンズと言って、まさにアジア人の骨格にフィットするものを作っていると謳っています。私自身使っていますが、しっかりフィットしていると思います。更に、私が調べた中ではOGKのみ撥水加工がされていて、水や汗を弾きクリアな視界を保つことができます。
OGKの中で発売されている撥水調光レンズは以下の2つです。(右にスクロールできます。)
どちらも紫外線透過率0.1%以下と非常に優秀ですが、可視光線透過率の範囲が異なるようです。122PHの方が狭いですが、下限が広いので、夏のサイクリングには適しています。
122PHに付属されるレッドクリア調光レンズは、調光性能が落ちる高温環境下でもミラーコーティング層が一定の遮光性を確保。また通常の調光レンズと同等の調光速度も有しています。
122PH | 122シリーズ | Kabuto
なお、可視光線透過率とは、光を通す割合のことで、0 ~ 100%の数値で表されます。透過率が低くなれば(0%に近づけば)光をカットし、高くなれば(100%に近づけば)光を通します。
透過率 | 利用シーン |
---|---|
100 ~ 75% | 夜間使用に適している |
70 ~ 40% | 目が透けて見えるため、目の動きや表情が分かりやすくどのようなシーンでも着用できる |
30 ~ 8% | 日中や日差しの強い日に適している |
8%以下 | 運転の際には着用できない |
ERICA OPTICAL / 紫外線の影響とサングラスを選ぶ2つのポイント- あらゆる場面でお客様の目を守るアイケアグラス(エリカ オプチカル)
AIRFLY
このメーカーの商品には全て鼻パッドがなく、サイドパッドのみでホールドします。そのため、鼻の汗でパッドが滑り落ちず、長時間の着用がストレスにならないと謳っています。
調光レンズを使っているのはAF-301 BKシリーズで、レンズの色は2種類あります。なお、撥水レンズは別でありますが、OGKのように調光と撥水を兼ね備えているレンズはありませんでした。
製品名 | AF-306 C-3RE | AF-306 C-4RE | |
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可視光線透過率 | 10 ~ 50% | 10 ~ 50% | |
紫外線透過率 | 0.1%以下 | 0.1%以下 |
SWANS
SWANSの商品は、可視光線透過率17 ~ 88%と、私が調べた中では最も範囲が広かったです。カラーバリエーションも豊富で選びやすいです。