横浜のベイシェラトンホテルのバーで、友人と1杯呑みました。とても綺麗で雰囲気の良いお店で、お酒1杯とナッツだけなら3,000円程度で済むので、デートにはもってこいだと思います。
この日カウンターには、
- カップル
- 50代くらいの奥様
- 30代くらいのOLっぽい方
が座っていて、我々は奥様とOLの間へ。
なんと映画で見るあの葉巻も置いてありました。1本5,500円って何者?
ネットでは「ニコチン摂取目的のタバコと違って、葉巻はアロマの一種」みたいな書き込みが多かったので、試しに1本吸ってみたのですが、ただのタバコでした。終いには、口内の粘膜から結構ニコチンを摂取してしまい頭がクラクラに。
そんな遊びをしながら友達と飲んでいる間、奥様がずっとマスターと話していて、聞こえて来る限りかなりめんどくさそうな女性でした。例えると、おじさんが仕事中のショップ店員にずっと話してかけているような感じ。
別に声が大きい訳でもないどころか、耳をすませないと会話の内容は聞き取れないくらいだったので全然迷惑ではなく、わざわざ話題にするほどでもないので、友達にアイコンタクトもせず無視して話していたのですが、ふいに、隣の奥様がぼやきました。
「へー今の子も葉巻吸うのね」
これは話を振られてる!しかし、これは巻き込まれると延々と愛想笑いを浮かべながら一方的に話を聞くだけになってしまう自分が容易に想像できたので、聞こえてない振りをしていました。
別にそこからグイグイ来る訳でもなく、それぞれの会話に。そのまま閉店時間の23時30分に会計をして帰りました。
すると帰りにお店の前までマスターが来て一言、
「隣がうるさくて申し訳ございません。またのご来店をお待ちしております。」
先ほど書いた通り、全然迷惑さは感じていなく、別に嫌な顔したり、チラチラ奥様を見た訳でもありません。逆に、全く客が気にしていないのに、そんなことわざわざ帰る客に言ったら逆に「なんだ?あのマスター」と思われる可能性だってある。
それに、フロア全体に目を配らないといけないマスターが、グラスの残りだけでなく、客の心の機微まで感じ取って「これは退店時に謝ろう」と決める…
凄過ぎる!
やはりバーテンダー、それも高級ホテルのマスターは豊富なお酒や葉巻の知識だけでなく、卓越したコミュニケーション能力を備えていると思いました。これはさぞ女性にモテることでしょうね。上司のグラスが空になっていることすら忘れる私とは大違いです。
おしまい