騒音・振動を防ぐために、1万円の防振マットや1個1,300円のブルカットを買う方が多いですが、非常に高価です。そこで今回、身近なもので安く&便利にZwiftを楽しめるセッティングを作りましたので、紹介します。
(2020.7.24)記事のやり方だけだと、ゴムの黒い成分がフローリングに付着します。参考にしていただく場合、下記リンクもお読みください。記事の最後にもリンクを貼ります。
公式マットの問題点1:防振性
どのローラーメーカーでもセットで売られている防振マットがこちらです。
https://www.cycloch.net/2020/04/03/25197/
しかし本当に防振性があるのでしょうか。工業用品大手ECサイト「モノタロウ」では以下のように説明しています。
防振材には様々な素材が使われますが、基本的にはゴム製です。
(略)
エンジンや発電機、油圧プレスや精密機械、鉄道車両の台車から洗濯機まで様々な製品に利用されています。
防振・騒音対策素材大手の倉敷化工でも同様に述べられています。
外部からの振動を精密機器などに影響を及ぼさないように防振支持する場合には、防振ゴムが用いられます。
ローラー台メーカーが作っている公式マットはどうでしょうか。
メーカー | 素材 | 公式リンク |
---|---|---|
Tacx | フォーム材 | |
wahoo | 塩化ビニール | |
ミノウラ | 塩化ビニール |
全てゴム製ではありません。
壁の内側用の防振材を、防振マットとして紹介しているブログもありましたが、明らかに間違いです。重さに耐えられず潰れますし、破片が飛び散ります。
私の場合は、 GARMIN Tacx fluxのスマートトレーナーと、Tacx skylinerのタイヤ台を買い、それぞれ3点、2点で支えているので、計5枚のゴムが必要です。
足の面積を測った結果、以下の大きさのものが必要となりました。スカイライナーの青い方を「タイヤ後」、反対を「タイヤ前」と書いています。単位はcmです。結果、30cm×30cm(以下「30cm2」という)のゴムが必要だと分かりました。
30cm2の防振ゴムの中では、倉敷化工のゴムが一番安く、振動のデータも掲載していて信頼できそうので購入しました。本来、精密機械の防振に使うもののため、一番薄いものでも1cm2につき11kgの重さに耐えられるので十分です。
送料込みで1000~1500円、公式マットの約10%の値段です。
TRUSCO製だと500円前後で買えます。精密機械ではないので、こちらでも良いとは思います。
最低限の大きさに切るとゴムが少し余りますが、捨てるのは勿体無いので、それぞれ同じ割合で大きくしました。
切るとこんな感じです。溝があるので、定規がなくてもキレイに切れます。
ゴムが少し匂うのでビニールに入れて、セットするとこんな感じ。すっきりして非常に良い感じです。
公式マットの問題点2:衛生
他のブログだと、床が汗で濡れなくて良いと書かれています。確かに、ビニールなので床に汗が染みないと言う点では衛生的かもしれません。しかし、マットの横からゴミが入り混んでしまうので、一長一短だと思います。
その分、写真のように車体の下に1枚、心配であれば更に両端に1枚づつ、Hの字になるように敷けば問題ないと思いますし、すぐ洗えます。ダイソーで買えばバスタオル1枚200円です。
加えて、私は車体にもタオルをかけています。
サドル側は、邪魔なタオルを安全ピンで止めています。タオルの滑り止めとして、車体に輪ゴムも結んでいます。
ブルカットの問題点1:防振性
防振性にすぐれていると書かれていましたが、公式ページにスポンジという記載があるので少なくともゴム製ではありません。
ブルカットの問題点2:高さ
もう一点、伸縮性があるとも書かれていました。スマートトレーナーは、車体が固定されるためダンシングができません。しかし、このブルカットを入れると、硬いスポンジのため程よく沈むとの話です。
しかし、ただでさえサドルが高いロードバイクに乗るのが大変なのに、ブルカットの高さは3cmもあり、台を用意しないと転倒する危険があります。また、ローラー台の前後で3cmも落差があると、機械本体にも変な方向に力が入ります。価格も、高さを合わせようともう2個買うと、約1,300円×4個で5,200円です。
そこで私は、高さの問題を解消しつつ柔軟性を持たせるために、地震対策用の粘着マットを買いました!
アイリスオーヤマの商品は、大きさが10cm×10cm厚さが5mmで1枚1,100円です。硬いグミのような手触りで、耐久性も柔軟性もちょうど良い気がします。
先ほどの防振ゴム8mmと併せて1.3cm。ブルカットの半分以下です。
乗り心地は、粘着マット無しと比べて少し柔軟性が出て、車体を少し振れるようになりました!物足りない方は枚数を追加すれば良いと思います。
終わりに
以上、いかがでしたでしょうか。
- 公式マット…10,000円
- ブルカット4つ…5,200円
計15,200円に対し
- 倉敷加工防振ゴム…1,500円
- 地震用粘着マット2枚…2,200円
全て公式で揃えるのが目的でなければ、計3,700円と75%安く、機能的だと思います。参考になった方はシェアして貰えると嬉しいです!
次回もローラー台の、100円汗取りマットを紹介します!
(2020.7.24)上記のやり方だけだと、ゴムの黒い成分がフローリングに付着します。参考にしていただく場合、下記リンクもお読みください。