人生総合ライフハック図書館

【毎週金曜19時に更新】買い物、お金、スポーツ、健康…生活を豊かにするあらゆる情報を発信するブログです。

【110Vの家電も危険!】海外製の家電を日本で使用する場合に必要なもの

「電化製品の許容電圧範囲は+-10%だから大丈夫」なんて安易に使用するのは危険です。

海外旅行に行く時は勿論気をつけると思いますが、日本で海外のメーカーの電化製品を使用する場合も注意が必要です。例えば、プラグに以下のような文言が書いてあることがあります。 

  • 50/60Hz
  • 110-230V
  • 130W

これは見た通り、使用できる要件について書かれています。しかし、日本の電圧は100Vです。果たして使用できるのでしょうか。230V以上は危険そうだけど、110V以下なら大丈夫?大事な家電の血液である電気に関する問題ですから、しっかり調べていきましょう!

 

世界の電気事情

主要国電源電圧仕様は下記リンクのとおりです。周波数は50Hzか60Hzで、電圧は100Vの日本から400Vのスウェーデンまで様々ですね。ちなみに単相・三相は以下のように形状が異なります。

世界の電源電圧|各国の法令・規格|製品情報 |オリエンタルモーター株式会社

f:id:enjoy-efficient-life:20200423001313p:plain

https://create-rent.com/terms

Hz(ヘルツ)について

まずHzとはなんでしょうか。工業系ECサイト最大手のモノタロウのホームページに説明があったので引用します。

周波数とは、1秒間に流れる電気が変化する回数のことです。コンセントから得られる電気は、波のように大きくなったり小さくなったりを繰り返します。その1秒間における波の数(大小でワンセット)が電源周波数です。周波数は「Hz(ヘルツ)」という単位で表されます。

(略)

現在日本には、地域によって異なる「50Hz」と「60Hz」という2種類の周波数が存在しています。おおまかに、東日本が50Hz、西日本が60Hzです。静岡県富士川新潟県糸魚川あたりが境目となっており、一部には混在している地区もあります。

周波数の50Hzと60Hzの違い 【通販モノタロウ】

 同じ日本でも東日本と西日本で違うというのは非常に面白いですね。しかし続いて以下のように説明されています。

ここで注目するべきは電化製品です。50Hzもしくは60Hzを基準として作られている電化製品を異なる周波数の状況下で使用すると、モーターの回転数が変わって性能が低下したり、過剰に働いて火災の原因となったりします。場合によっては電化製品が痛み、故障を早めてしまう可能性もあるでしょう。 オフィスの移転などで周波数の違う地域に引っ越す際には、今持っている電化製品がどの周波数で作動するのかを確認することが大切です。

とは言え、近年では50Hz・60Hzのどちらでも使用できる電化製品も増えてきました。エアコンやパソコンといった機器は、もともと周波数に関係なく使用できるほか、モーターの周波数を適切に変えて回転数を調整する「インバーター」が内蔵されている、ヘルツフリーの製品も多く登場してきています。 近年の製品であれば、動作不良を起こす心配はほとんどないでしょう。「50/60Hz」と表示されていれば、どちらの周波数でも使用可能です。

ということでした。今回の例を含め、新しい家電では「50/60Hz」と書かれている場合が殆どなので、西日本・東日本どちらでも使用できます。

V(ボルト)とW(ワット)について

次に、V(ボルト)について説明します。そもそも電気とは

  • 電流:アンペア(A)
    電気の流れの大きさ
  • 電圧:ボルト(V)
    電流を流す力の大きさ
  • 電力:ワット(W)
    電気がする仕事の大きさ

で示され「電流(A) × 電圧(V) = 電力(W)」となります。

一般的なブレーカーだと20Aなので、20A×100V=2000Wの仕事までさせることができます。以下のように家電によって使用するワット数が異なり、合計が2000Wを超えるとブレーカーが落ちます。

f:id:enjoy-efficient-life:20200423004013j:plain

f:id:enjoy-efficient-life:20200423004108j:plain

電気の基礎知識 - 家電情報ポケット - Panasonic

今回の例は130Wなので問題なさそうですね。かなりエコな製品となります。

しかし電圧はこの範囲の下限を下回っています。よく「家電の許容電圧範囲は+-10%だから大丈夫」という記述が見られますが、それはブレがあってもいいだけであり、恒常的に電圧が10%違う電流を許容するものではありません。各種電子機器メーカーのページにも同様の記載があります。

Q. 【FAQ0128】電源電圧がモータ定格電圧の±10%であれば使用できますか。

A.ご使用になれません。必ず銘板に記載しております電圧/周波数にてご使用ください。運転中の許容電圧変動範囲は定格電圧の±10%です。こちらは連続的に入力可能な電圧ではなく、あくまで瞬時の変動であれば運転に問題のない電圧範囲です。

【FAQ0128】電源電圧がモータ定格電圧の±10%であれば使用できますか。 | 株式会社 ニッセイ

 

定格電圧の許容範囲でご使用ください。許容範囲を超えて使用すると、安定器やランプの寿命を
早めたり、点灯しない場合があります。

https://www.hitachi-gls.co.jp/lighting/pdf/handling/lighting.pdf

なので、安全に・長く使用するためには、必ず指定された範囲内の電圧に変換する必要があります。変換しないで使用して故障した場合、他の原因だとしても保証を受けられない可能性があります。

勿論、エネルギーなので電球やスピーカー等簡単な作りのものであれば影響は少ないですが、精密であればあるほど、電圧等の使用条件は厳しくなっていきます。

 

変換するためには旅行でおなじみの変圧器が必要です。上記の例の場合「アップトランス」という機能を持った変圧器が必要です。文字通り

  • アップトランス…電圧を上げる
  • ダウントランス…電圧を下げる
  • アップダウントランス…上げる&下げる

という3つに分類されます。ダウンの方がアップより簡単なので、海外で日本の家電を使用するのに必要なダウントランスの方が安価で小さいです。

アメリカ・カナダ・台湾・スペイン旅行用ダウントランス

その他の主要国旅行用ダウントランス

今回の例は110-230Vなので、アップトランスかアップダウントランスのどちらかが必要です。ただ、アップトランスだから安くて、アップダウントランスだから高いというわけでもありませんので後者をお勧めします。アップトランスを製造している日本で主要なメーカーは以下の2社です。

カシムラ

商品名 WT-92J
(アップ)
WT-3UJ
(アップダウン)
値段(Amazon) ¥5,530 ¥5,600
入力電圧(V) AC100 AC100
出力電圧(V) AC220~240 AC110~130
容量(W) 110W 300W

日章工業

商品名 NDF-550UPU
(アップ)
SK-550U
(アップダウン)
値段(Amazon) ¥6,040 ¥6,147
入力電圧(V) AC100 AC100
出力電圧(V) AC110~130 AC100~130
容量(W) 550 550

どの国も、110V~130V、220V~240Vのどちらかの間になっているため、変圧器も上記のように2種類ありますが、近年発売されている家電は、同じ製品を世界中で売れるように、殆どが100V~240V、少しマイナーな製品が110V~240Vになっているので、2種類のどちらかの変圧器を持っていれば大丈夫です。

しかし220~240Vの変圧器は、同じワット数ですが110~130Vの倍以上の値段がするのでわざわざ買うことをお勧めしません。

ちなみに、アップダウントランスの入出力を逆にする場合は、それぞれのボルト数をそのまま逆にした値になります。どちらも問題ないのですが、カシムラの公式製品ページに以下のように記載されていました。

AC100V(日本国内)で300WまでのAC110~130V仕様の家電製品が使えます。

*連続使用(30分以上)の場合は定格容量の80%を超えないでお使いください。
*熱を発生する製品(アイロン等)やモーターの回転する製品(ドライヤー等)は消費電力の3倍以上の定格容量が必要です。

変圧器/株式会社カシムラ

今回の例だと、熱を発する機械だった場合、130W×3倍=390W必要という点に注意します。この中で言えば、550Wまで対応しているSK-550Uが必要です。しかしSK-550Uは、重さがWT-3UJの1.5倍近くありますので、手軽に利用したい場合はWT-3UJの方がお勧めです。

熱を発する家電や複数の家電を使用する可能性がある場合は、お値段も約1.5倍になりますが1100Wまで使用できるSK-1100Uもお勧めします。

Amazonではアップトランスと検索すると最初に下記の商品が出てきますが、サクラチェッカーだとかなり危険視されています。命に関わるものなので、検索したらちゃんと企業ホームページが出てきて、サクラチェッカーでも引っ掛からない、安心できるメーカーのものを使用しましょう。(確かに日本メーカーのものはデザインが地味)

sakura-checker.jp

 

おすすめの変圧器(アップダウントランス)

入力出力電圧
AC110V~130V/AC100V

300W(手軽に使いたい場合)
500W(オールラウンド)
1100W(多くの海外家電を使用する可能性がある場合)

今日の名言 テレビも新聞も要らない…

〜ははは、別に知らんでも死にゃあせんのよ。いっぱい知らされるとかえって疲れる。あ、よくみんなよく言うべ?知る権利って。オラは逆なの。知らん権利ちゅうの。知らんでいたいの。そのほうが楽なの。

五郎(北の国から